ボーダーコリー
牧畜犬の中でも、もっとも優れた犬種として知られるボーダーコリーは、その「作業能力」だけを重視されながら交配されてきたため、古くから人間の側で親しまれていた犬種でありながら、その名前がつけられたのは1915年になってからでした。
イングランドとスコットランドの境界(ボーダー)付近に生息していた事が名前の由来です。
しつけや訓練も飲み込みが早く、適度な距離を保つのも上手ですので初心者にも飼い易い犬種ですが、知的好奇心が高く、働く事が大好きですので都市部の生活には不向きな面も持ち合わせています。
フライングディスクやアジリティーなど、あたまを使いながら運動できる環境があると最高のパートナーになってくれるでしょう。
食事と健康
牧畜犬として活躍していたボーダーコリーは、多めの運動量が必要です。
ただ歩くだけではなく、知的好奇心を満たすような、頭も使うゲーム要素のある運動を取り入れてあげるのが理想的。
水晶体脱臼やコリー眼異常など、先天的な眼の疾患が多い犬種です。
特に食欲旺盛な訳ではありませんが、股関節形成不全や離断性骨軟骨炎などが多い事もありますので、体重の管理と適度な運動でしっかり筋肉をつけてあげる事が必要です。
日本の場合、普段は殆ど運動をしない環境で、休日だけアジリティーなどの激しい運動をさせてしまう事が原因で、年をとっての関節症や椎間板ヘルニアなどを患うケースも多いようです。
食事の管理と適度な運動で、病気予防が大切です